あしたのジョー
東洋王座挑戦。金龍飛戦
カーロスと引き分けたジョーは国内に敵がいなくなり、対戦相手を海外に求めることにな
る。カーロスを打ち破った世界王者ホセ・メンドーサを標的として、東洋ランカーを立て続けにKO。
東洋太平洋ランキング3位まで上昇してきたジョーを逆指名してきたのは韓国の金龍飛だった。
アマ戦績108戦全勝。プロ転向後も東洋王座を獲得するなど12戦全勝全KOの強敵。金を目の前に
してジョーには、もう1つの強敵が出現した。減量である。
若いジョーは成長段階で、背も骨も太くなっていた。もはやバンタムにとどまることは無理な状態に
あった。しかし、ジョーにはバンタム級にこだわらなければならない訳がある。あの力石が不可能な減
量をして体重を落としてきたバンタム級だ。そのバンタムを捨てるわけには行かないとジョーは過酷な
減量を自ら望んで地獄の中に入ったのである。飲まず食わずのあげく力石が閉じこもった地下室にまで
入り、減量したが試合当日、900グラムオーバー。もはや限界だったが、下剤を飲んで高温のサウナ
にまで入って、それでも200グラムオーバー。最後には血液さえも抜いてむちゃくちゃな減量に成功
した。
計量を終えたジョーはレストランで食事をとっていると偶然、金龍飛と出くわした。そして金の口か
ら、忌まわしい過去を聞いてしまう。
金は5歳の時、朝鮮戦争に出くわして母を直撃弾で失い、何日も何日も骨と皮だけになりながら一人
野山をさまようと、食料を腰にぶら下げて死んでいる兵士を見つけた。これをはぎ取ろうとすると兵士
はまだ息があり、金にしがみついてきた。食料を食べたい一心で近くにあった石で兵士の頭を割って食
料を奪い食べた。その日の夕刻、金は食料を奪って殺した兵士は実は自分の父親だと知ったのである。
それを知った金は昼に食べた食料を全部吐いた。それ以来、胃が食べ物を受け付けないようになり、
毎日、ビスケット3枚程度しか食べ物を食べられなくなったのである。
それを知ったジョーは金にはとても勝てないと言う劣等感を植え付けられてしまう。減量にうち勝っ
た自分であったが、金の想像もできない地獄をくぐり抜けてきた話を聞いて、ジョーは勝つ気力を失っ
たのである。
金との東洋太平洋バンタム級タイトルマッチは一方的な展開となった。金の強烈なパンチを食ったジ
ョーは何度もダウンの連続。それでも必死に食い下がり、抵抗を続けた。ジョーの心の中には金を許せ
ないと言う思いがあった。それは地獄をひけらかしたことである。「あの力石は自ら地獄へ入り、それ
を克服した。心底、それに耐えて妙な友情を守り通して死んでいったんだ。金のように地獄をひけらか
すまねはしなかった」そんな力石のためにも絶対に負けられないと思ったジョーは、金の必殺技舞々に
耐え抜いて反撃、ジョーの怒りは爆発して金をリングの外に叩だした。見事KOで東洋太平洋バンタム
級王座に君臨するのである。
そしてジョーには世界王者ホセ・メンドーサの背中が見えていくのである・・・・。
そして燃え尽きた・・・。ホセ・メンドーサに挑戦
拳キチ伝言板
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