ヘビー級最強伝説
第24話・マイク・タイソンvsマイケル・スピンクス
1988年
WBA、WBC、IBFの世界ヘビー級タイトルを統一して、不人気だったヘビー級に再び火を
付けたマイク・タイソンは34戦全勝30KOの快進撃を続けていた。この鉄人とまともに戦うボクサ
ーなど存在するわけはない。・・・と思わせるほどの強さを誇っていた。タイソンにとって唯一の強敵
は無敗のままヘビー級統一トーナメントを離脱したマイケル・スピンクスだった。
スピンクスはホームズの持つIBF世界ヘビー級タイトルに挑戦してタイトルを奪った技巧派のボク
サー。一度は統一トーナメントに参加してタイソンとの対決を期待されながらファイトマネーの不満な
どでタイトルを放棄してピープルズ・チャンピオンと名乗って「世界一は我にあり」を主張していた。
その言葉も多少は納得できる。アリ時代が終わり、次の後継者となったのは、誰もが認めるホームズだ
。このホームズからタイトルを取ったのはスピンクスであり、スピンクスこそ正当なる世界チャンピオ
ンとの主張なのだ。スピンクスも31戦全勝21KO無敗なのだ。
試合は1988年6月27日、アトランチックシテイ・コンベンションセンターで行われた。試合開
始早々からエンジン全快でタイソンが飛び出す。スピンクスは足を使ってロープづたいに動く格好とな
ったが、1分を迎えたところでタイソンの右がスピンクスのボディにめり込む。スピンクスあっけなく
ダウン。再会直後、無謀にも前に出ていくスピンクスの顎を直撃したのはタイソンのアッパーだった。
この1発でリングに沈みロープを頼って立ち上がろうとするが、身動きできない。そのまま10カウン
ト。何と試合開始からたったの91秒の出来事だった。
記録を35戦全勝として対戦相手がいない状態となったタイソンだったが、実は強敵はタイソンの
心の中にいた。元対戦相手と喧嘩して負傷を追わせたほか、これまでタイソンを指導してきたケビン・
ルーニー、トレーナーを解雇。おまけにプロモーターともめて契約を解除。さらには妻と離婚訴訟を起
こし、自殺未遂の噂が立つ交通事故・・・。無敵のタイソンにしっかりと異変が起きていた・・・。
タイソンvsダグラスに続く
拳キチ伝言板
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