ヘビー級最強伝説
第2話・ジャック・ジョンソンvsジェス・ウィラード
1915年

今世紀の初頭、人種差別がもっとも激しかった頃、黒人は世界ヘビー級に挑戦できないと言う規約を
うち破り、黒人で初めて世界ヘビー級王者となったジャック・ジョンソンは黒人であるが為に政治的に
国を追われ国外逃亡を余儀なくされた。主戦場をヨーロッパに移して世界ヘビー級タイトル防衛戦を行
い細々と生きながらえていた。ジョンソンはリングの中はおろか、外でも人種差別と戦い、疲れ果てて
いた。かつて白人女性を妻にして人種差別の抵抗を続けていたが、白人たちの黒人憎悪は増すばかりで
闇討ちされたり、食べ物に毒を入れられると言うことが日常茶飯事のようにありジョンソンは抵抗する
気力を失いつつあったのだ。「世界ヘビー級のベルトは俺を縛り付けるだけで何の役にも立たない」と
タイトルの重みに潰されかけ、こんな言葉を発したという。
1915年4月5日、キューバのハバナで米国の白人ボクサーの挑戦を受けることになった。相手の
名はジェス・ウィラード。198センチの巨漢である。
試合はハバナの屋外特設リングでキューバの太陽が激しく照りつけていた。タイトルを6年も守り続
けてきたジョンソンも既に37歳、体力が落ちているジョンソンには厳しい45回戦という長丁場の試
合だった。スタートからジョンソンのペースに始まり、なんどもウィラードをダウン寸前まで追い込ん
だが、18ラウンドを過ぎると老雄ジョンソンはスタミナを浪費し、26ラウンドにはウイラードの強
打を受けてリングに沈んだ。しかし・・・ジョンソンの10カウントシーンの写真を見るとジョンソン
は激しく照りつける太陽を腕で遮り日差しを避けているように見えるではないか?!一説にはジョンソ
ンが、負けたらアメリカに帰らせてやると言われて人種差別に疲れ果てわざとリングに倒れたのではな
いか?と噂された。しかし・・発掘されたこま試合のビデオを見る限り、ジョンソンが次第にスタミナ
を失いウィラードの強打で沈んだように見えるが・・・さて真相はいかに?
ジョンソンがわざと負けたかは本人が1946年に自動車事故でこの世を去ったため、試合が不正で
あったか分からぬままとなった。
ウィラードvsデンプシーに続く
拳キチ伝言板
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